福士 朋子 展

重なりあう線、立ち止まったり戻ってくる線、あてどない動きの線やわずかな色だまり、黄色、ブルーといった色と線が、塗り消すように置かれた白色と拮抗して構成されています。
ドローイングとペインテイングの中間領域のような作品は視覚と聴覚に心地よい、静かで抑制のきいた世界です。

｢永遠の描きかけの絵画｣という印象からは、若く絵画センスにあふれた作家がぶつかっている｢モチーフがないというモチーフ｣と、それでも描きつづけたいという絵画への内なる情熱が感じられて切なさも伝わってきます。

1990 女子美術大学芸術学部洋画科(油絵専攻)卒業
1992 東京芸術大学大学院美術研究科油画専攻修士課程修了
1993 同大学院研究生修了

個展
1997 ギャラリー山口(東京)
三菱オートガーデン(東京)

グループ展
1990 第54回新制作展/東京都美術館(東京)以降毎年
1992 二つの視座part2/ギャラリー環(東京)
9人展/ガレリアベリーニの丘ギャラリー(神奈川)
1993 6人展/ギャラリーデネガ(青森)
1994 Espace展/ギャラリーデネガ(青森)
1995 新制作受賞作家展/サエグサ画廊(東京)
第24回現代日本美術展/東京都美術館(東京)、京都市美術館(京都)
Espace on canvas展/ギャラリーデネガ（青森)
1996 第25回現代日本美術展/東京都美術館(東京)、新潟市美術館(新潟)
第14回上野の森美術館大賞展/上野の森美術館(東京)
1997 新制作受賞作家展/サエグサ画廊(東京)
第26回現代日本美術展/東京都美術館(東京)、京都市美術館(京都)
1998 新制作受賞作家展/サエグサ画廊(東京)
連なる扉　時間のすみか/和敬塾(東京)
接点/埼玉県立近代美術館(埼玉)
第27回現代日本美術展/東京都美術館(東京），京都市美術館(京都)

受賞
第58,60,61回新制作展(1994,96,97)［新作家賞］

現在 新制作協会協友