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ロボコン・スーパー中学校
−八戸三中の熱闘−


解説ページ

ここではロボコンについての解説と、2000年2月19日に開催された第9回大会に 出場し、
賞を獲得したロボットを中心にご紹介します。実物は会場でも展示中です。




用語解説

【ロボコン】
ロボコン(ロボット・コンテストの略称)とは、与えられた競技テーマに合わせて、グループでロボットを創案、制作し、競技を行なうことです。 テレビで放送されているロボコンは、大学や高等専門学校のものですが、現在は中学校にも波及し、技術の授業でロボコンを採用している学校は全国で1000校以上にもなっています。


【三中ロボコン】
毎年9月からロボット製作に入ります。くじ引きで4人一組のチームを作り、まずチーム名を決定します。 4人で相談しながらロボットを製作することはもちろん、アイデアや方向性を考える監督、チームのまとめ役のマネージャー、電気回路を担当するマシンデザイナー、タイヤと足回りを担当するメカニックという役割分担が決められます。 ロボットの材料には、前年のロボットの解体部品や廃材も利用します。競技テーマも生徒から公募し、先生と共に制作上の約束事やルールが決められていきます。


【第9回ロボコンのルール】
2000年2月19日に開催された第9回大会の競技は、名づけて「バルーン・アタッカー」。 空気とヘリウムガスを入れた直径40cmほどの特注ゴム風船を、ネットをはさんで左右のコートから打ち合う。 コートは12畳大で、中央に高さ90cmのネット。左右(赤と青)のコートに2チームのロボットがペアを組み、ダブルス対決する。 ロボットの大きさの制約は、80cm角のピットゾーンに接地していることと、高さはネットの90cm以内。ただし、試合開始後にロボットが背伸びをしたり、形が変化することは認められている。



出場ロボット

「不思議の国のアリサ」

箱状に閉じた4枚の羽が、競技開始後に四方に広がる。箱の上部にある手づくりの歯車とモーターが、下についているシャベルを動かし、風船をはじく。 低位置に弱いロボットが多いなか、車体を低くして、地面すれすれに落下する風船をとらえようとした点でも、このマシンは独創的。今年のアイデア倒れ賞を受賞した。

不思議の国のアリサ


マッスルTETSUYA 「マッスルTETSUYA」

ピッチング・マシンのようなつくり。ロボットの後部で風船を捕獲し、前方に送り、左右にあるくし刺しの玉2個が回転して風船をはじき飛ばす。打球の威力はピカイチで、審査員特別賞を受賞。 くし刺しの玉は、昨年の競技で使われた発泡スチロールのボール。玉にビスを打ち込んで重みをつけたことで慣性モーメントが増し、風船を押し出す威力が劇的に増加した。



「ロンリネス野呂」

ブロック機能に徹したロボット。黄色い枠から上半分は折りたたまれていて、競技が始まると一気に倍の高さになる。 強度アップと軽量化のために、枠の形にトラス構造を多様。構造的な強さを出すために、木の棒で下部を補強している。

ロンリネス野呂


マスタング・ア・ゴーゴー 「マスタング・ア・ゴーゴー」

建築物のような美しさを見せる構造が特徴。ゴムの反発力と、カム装置を組み合わせて、風船を打ち出す機構をつくる。 風船か飛び出るスピードといい、確実に相手チームにアタックを返す機敏な動きといい、会場の人気をさらった。ロボット大賞を受賞。 また、「ロンリネス野呂」チームと組んで、今年の優勝も獲得した。



「スターマッキョ」

水車か観覧車のようなつくり。中にある3枚の羽と、中心部にある金づち状のノックが回転する。 上部ではプロペラも回り、風船をはじく動力系は3種類。ユーモア賞を受賞した作品。

スターマッキョ



手づくりタイヤ ロボット部品「手づくりタイヤ」

タイヤや足回りの技術は、大学ロボコンにも影響を与えたと言われている。三中のタイヤは手づくり。 タイヤのリムには、ファックス用紙のロール芯やコピー機のトナー容器などの廃材を利用する。ロール芯を使えば、タイヤの重量を軽くできる。 1個のタイヤが10g軽くなれば、ボディを150g軽量化したのに匹敵する。廃材利用と性能アップ。






関連LINK

「技術おもしろ教材集」   http://www.gijyutu.com/

「ロボット創造国際競技大会 公式ホームページ」   http://www.robofesta.net/

「ロボット創造国際競技大会 裏ページ」   http://member.nifty.ne.jp/taneichi/robot/index.htm






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