徳丸 鏡子 展

徳丸鏡子(とくまる きょうこ)さんの作品は陶のオブジェです。 これまでの徳丸さんの作品はギーガーの描くSF画が立体化されたような印象がありました。 作品の多くが高さ2メートル近い柱状で、亜熱帯の植物のような強くて激しい色彩、密度の濃さ、スケール感があわさり、作家の渾身の想いがそのまま制作時間に積み重ねられたようなエネルギッシュな作品でした。 新作は徳丸さんらしさが濃くなりながらも、もっと精緻で強いちからを持ち、大きさは小さくなりました。

しかし、制作にこれまでの大作の何倍かの時間を要したという作品群は、切り花ではなく根をはった樹木のように自立しています。 色彩はモノクロームなので、かたちの中に隣り合わせたかたちの陰影も重なり、かたちのしりとりのように視覚の連想がどこまでも続いていきます。 注／写真は、新宿会場のものです

KYOKO　TOKUMARU　作家略歴 1963 東京都生まれ 1992 多摩美術大学大学院陶芸科卒業 1989 第18回長三賞陶芸展入選(常滑市民会館、麻布美術工芸館) 1990 第19回長三賞陶芸展入選 長三大賞受賞(常滑市民会館、麻布美術工芸館) 1991 ｢変貌する陶芸−国際現代陶芸展｣(滋賀県立陶芸の森陶芸館) 1992 ｢今織部 バサラの連中｣(草月美術館) 1992 第４回美濃国際陶磁器フェスティバル入選 　　　｢オブジェとしてのティーポット展｣(セラミックアートギャラリー) 1993 ｢空間考PART9｣(セラミックアートギャラリー) 1994 個展(ギャラリー小柳 銀座) 　　　藤野クレイヤード94(藤野町秋山川河原) 1995 個展(ギャラリーm) 　　　ハワイ大学EAST-WEST Ceramics Collaboration出席 　　　｢造形作家によるチェスのかたち｣(ギャラリースペース游) 1996 ｢交感する陶芸Clay Works worksin SETO｣(愛知県陶磁資料館ギャラリー) 　　　 個展｢増殖するエネルギー｣(ギャラリースペース游) 1997 あかり展(ギャラリーいんふらま) 1998 たましいの家展(ギャラリースペース游)

パブリックコレクション 滋賀県立陶芸の森陶芸館 岐阜県立近代陶芸美術館

ガレリア セラミカ 新宿
会期 : 1999年10月4日(月)〜28日(木)
休廊日 : 10月13日(水)

1999年 展覧会記録

本展は、ガレリア セラミカ札幌での巡回はございません。

注/ガレリアセラミカ札幌は、
2002年11月19日をもちまして休廊しています

世界のタイル博物館 (INAX TILE MUSEUM) において、企画展を予定しています
会期 : 2000年3月10日(金)〜4月5日(水)
休館日 : 毎週月曜日

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