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小さな骨の動物園小さな骨の動物園 展
Zoo for Small Creatures : the Amazing World of Bone Specimen
解説 /Words
展覧会でご紹介している展示品の一部を解説とともにご紹介します。会場にはおよそ200点の骨が展示されています。会場全体の写真は展覧会トップページでご覧いただけます。

(会場写真すべてINAXギャラリー大阪)



小さな骨の動物園 ほ乳類の全身骨格標本

全身骨格標本は、生きていた当時の姿や習性が想像できる格好の見本である。大きな動物の場合は、取り出した骨を、針金などで繋ぎ合わせ、組み立てていく。研究用の場合は、取り外しできるよう接着剤は用いない。それに対し、小動物や魚などは、バラバラの骨を組み立てることが困難なため、タンパク質分解酵素の溶液などに筋肉を少し残した骨格を浸し、余分なものを除去していく。

(写真はカイウサギ)




小さな骨の動物園 鳥類の骨

鳥が飛べるのは、翼があるからだけではない。飛ぶ骨・飛ばない骨にはそれぞれに特長が表れている。発達した胸筋が、羽ばたく力の源である。大きな胸骨は竜骨突起と呼ばれる板状の骨を突き出し、胸筋をしっかりと支えている。一方、ニュージーランドの鳥キーウィは、翼や胸骨が退化して非常に小さいため、飛ぶことができない。天敵となる肉食動物がおらず、飛ぶ必要がなくなったためといわれている。

(写真中央はシロアホウドリ)



小さな骨の動物園 小さなモグラ(食虫目)の骨

目の大きさ、体つき、しっぽの長さ、手の形など、生息場所に対応して変化を見せる。

ジネズミは、落ち葉や腐植土の少ない地表、茂みの中などに生息するため、手が小さくしっぽが長い。一方、地下生活をするアズマモグラは、自らトンネルを掘るため、手がシャベルのようなかたちになっている。

(写真中央はアズマモグラ)


小さな骨の動物園 魚類の骨

特長ある魚の頭骨
海に囲まれている日本では、魚はとても身近な生き物。食卓に上ることもしばしば。

(写真右奥にアンコウやミズウオなど魚類の頭骨が並ぶ。手前は両生類の骨、中央はウニ)


小さな骨の動物園 骨のデザイン

舌骨 …舌の付け根にある、舌を動かすために機能する骨。
陰茎骨 …雄にしかない骨。げっ歯目や食肉目、翼手目(コウモリ目)のほか、霊長目の多くが持っている。交尾時間を長くし、受精を確実に行うためと考えられている。人間にはない。

(写真は舌骨と陰茎骨)



小さな骨の動物園 ほ乳類の第1頸椎

第1頸椎は、頭骨に接する首の骨で、動物の耳のような突起が、椎骨の中でも独特。ちなみに、ほ乳類の頸椎は、アリクイやナマケモノなどを除き、すべて7つである。

(写真手前から、トラ、キリン、アジアゾウの頚椎)



 
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