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骨格標本をつくってみよう!
小さな骨の動物園展の関連イベントとして、2006年1月22日(日)大阪市立自然史博物館でウシガエルの「骨とり」が行われました。
小さな骨格標本はどうやってつくられるの?
解体初チャレンジのギャラリー担当者がレポートしました。

■スタート
当日は参加者、スタッフあわせて34名で作業を開始。
まず本日の講師の西澤真樹子氏(なにわホネホネ団団長)からテキストにそって作業手順を解説していただきました。
骨格標本の作り方には、いくつかの方法がありますが、基本は

皮を剥ぐ→肉をとる→骨をとる→乾かす→組み立てる

という流れです。
○中くらいの動物(タヌキ、アナグマ、ウサギなど)の場合
 肉を大まかにはずした後、鍋で煮て、ピンセットや歯ブラシで肉を骨からはずします。
○小さい動物(ネズミ、モグラ、カエルなど)の場合
 肉をはずした後、タンパク質分解酵素の中に浸け、乾燥させてつくります。

■作業開始
メス、ピンセット、バット、そしてウシガエルが参加者に手渡されます。

■皮むき
まず皮むき作業に取り掛かります。上手に剥けた参加者は、皮を乾燥させて持ち帰りました。皮を剥くとこんな姿(※血が苦手な方はご注意ください。実際はきれいな印象なのですが…)に。



市場で購入され冷凍保存されていたウシガエルを解凍。


ホネホネ団員のみなさん。大人から子供まで幅広い年齢層が活動しています。

 
最初は恐る恐るとした手つきも、次第に大胆になっていきます。

ウミガメなど大型動物の場合は、1〜2年砂場に埋めて骨を取り出します。今回は特別に見せていただきました(大阪市立自然史博物館)

■内蔵処理
 今回各テーブルに、なにわホネホネ団の団員の方々に助っ人に入って頂きました。中には獣医さんもいて、内蔵の位置関係も詳しく聞くことができました。ウシガエルが何を食べているのかも、胃の中を観察することで分かります。ウシガエルの胃から出てきたものを黒板に書き出してみました。


さらに肉取り
肉を取り出す作業は大変です。とりきれなかった残った肉を沸かしたお湯につけて取り出します。小さい動物は、たんぱく質分解酵素に浸けこむ方法もあります。

内臓観察中(※少しグロテスクに見えます。ご注意ください)

内臓処理後(※少しグロテスクに見えます。ご注意ください)

■組み立て
カエルの姿になるように、何本もマチバリ(今回はつまよう枝を使いました)を打って位置を固定していきます。この組み立ても慣れないと難しいのです。今回はなにわホネホネ団が作成した標本を回覧して真似て、さらに分からない部分は直接手伝ってもらいながら、何とかカエルらしい形になり...



完成!



朝9:30に集合して、解散する夕方5時近くまで、全員必死で何とか出来上がり手前までやり遂げました。集中してがんばった後は、自宅でタンパク質分解酵素につけて乾かす作業が残っています。参加者の方も、最近これほど集中した時間を思い出すことができません・・・と言われるくらい、皆さん熱心に取り組んでおられました。



■最後に
講師の西澤真樹子さん、和田岳さん、なにわホネホネ団の皆様、そして参加者の皆様、本当にありがとうございました!!


タンパク質分解酵素につけて『ウシガエルの小さな骨格標本』の出来上がり!

「小さな骨の動物園」ポストカードができました
ペンギン、豚足、かめへび、キツネの4種類です。
1枚 \105(税込)
4枚セット \420(税込)
販売場所>>INAXギャラリー会場、INAXブックギャラリー
ジュンク堂書店池袋店ブックファースト新宿ルミネ1店
大阪市立自然史博物館

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