田淵太郎 展 −熱土のエナジー− 会期 : 2004年11月2日(火)〜11月28日(日) |
■ アーティスト・トーク ■
制作のことなど作家ご自身に語っていただきます
11月2日(火) 18時〜19時 先着順、入場無料 (終了しています)
田淵さんの作品は、白磁の直方体に詰めた赤土が内側から盛り上がり、様々な表情の亀裂を生じさせているオブジェや花器です。 端正な白いかたちに地割れのようなひびが入り、一部分が欠けていたり、湾曲するように歪みが生じています。その様子は、幾何学形態のもつスマートさに対比して、有機的な土の破壊力を感じさせます。自然のパワーやエネルギーが象徴する迫力を感じさせる作品です。 細長いかたちで、途中で折れたり、曲がったりしたスキマから、赤土が覗いているシリーズもあります。いずれも地震や衝撃でできたような自然なバランスで、ミニマルな美しさと、破壊というアクションのもたらす強い緊張感と劇的なドラマ性を感じさせます。 田淵さんはこれらの作品を、ハワイのキラウエア火山に出会い、その時見た光景の衝撃からつくりだしました。一方、火山の噴火によって、大地が引き裂かれた風景とともに、黒い溶岩の中に植物の緑が青々と芽吹いているのを見て、破壊力に対抗する植物の生命力を感じてつくった作品もあります。 噴出してくる赤い溶岩のような赤土、それを閉じ込めた白い工業製品のような白磁、破壊と生命力の拮抗するかたち、田淵さんの作品は、土のもつパワーやエネルギーを素直に表現しています。 田淵さんは大阪芸術大学を卒業後、現在故郷の香川県で制作をしています。昨年朝日現代クラフト展優秀賞を受賞しました。今展は田淵さんの東京での初めての個展開催となります。 |
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2004年 展覧会スケジュール
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