パンダやゾウ、ゴリラ、キリン・・・生息地も種も違う様々な生きものが集う動物園には、 誰しも一度は足を運び、わくわくした時間を過ごしたことがあると思います。動物園の歴史をひも解くと、創生期には、珍しい動物たちを見に行く見世物的展示でしたが、戦後は子どもむけのレジャーランド的展示になり、そして現在は生息地に近い環境を再現した生態的展示へと変化してきました。動物にとって安全で快適な動物舎の設計や、機能を考慮した配置、飼育係の視点からの工夫や演出など、時代にあった動物園全体のデザインが、いま新鮮に映ります。
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今展では、100年以上の歴史をもち、全国の手本として機能してきた上野動物園を中心に空間、装置、道具、グラフィックなど、動物たちの背景にあるデザインを見ていきます。 動物を主役とすれば、ゾウ舎、パンダ舎などのそれぞれの舎は、生態にそってつくられた種ごとの舞台のように見えてきます。常に観客の目にさらされる舞台の裏手には、楽屋ともいうべきねぐらも設えられ、家具にあたる擬岩や擬木は、舞台を魅力的にする小道具に相当するのかもしれません。 | |
人間社会とともに生きる動物たちは日頃どのような暮らしをしているのか、特有の配慮や装置などびっくりするしかけも紹介しながら、改めて動物園という舞台の魅力に迫ります。まるで動物に見られているような異空間が広がる会場で、動物と観客と裏方それぞれの視点による、舞台と舞台裏をご覧下さい。目の前に動物の気配を感じる臨場感溢れる写真から、あたかも動物の声や臭いまでもしてきそうな圧倒的なパノラマが広がる世界へとご案内します。 展示にあたり、上野動物園をはじめ、関係の皆様には多大なるご協力をいただきました。この場を借りてあつくお礼申し上げます。 INAXギャラリー 「コビトカバ舎の表側」「ホッキョクグマ舎」写真2点とも 撮影:大西成明 場所:東京都恩賜上野動物園 |
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ギャラリー大阪 | ギャラリー名古屋 | ギャラリー1 (東京) |
2003年12月5日(金)〜 2004年2月20日(金) |
2004年3月5日(金)〜 年5月21日(金) |
2004年6月1日(火)〜 8月21日(土) |
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