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秘土巡礼
−土はきれい、土は不思議−


会場写真
奥壁面 : 土壌モノリス (土壌断面標本)
手前 : 土のインスタレーション 制作/栗田宏一

どこにでもあって、当たり前のようにあるかと思われる「土」。 土は空気や水とともに、生きるために不可欠な存在で、様々な植物や生物を育み、いのちを循環させてきた物質です。
住まいや道具にも多くの国々で、太古から利用されてきました。干して固めただけで、壁になり床になり、焼いて道具になり、屋根にもなってきました。 今展では、その身近な「土」がこれほど多様な特性をもち、美しかったのかというあらためての発見を「焼いた土」「焼かない土」「土壌断面標本」の3つのアプローチから考察します。

土の研究に没頭し、私設の資料館をもつ芳村俊一さん(芳村やきもの資料館館長)は、日本全国の土の焼成実験を50年近く行って、「焼く」行為を通して土の色や特質を発見しています。
一方、日本各地の土、1万点あまりを収集してきた栗田宏一さん(美術家)は、地表はもとより、切り立った崖や深い場所から土を採取し、乾燥させ、ふるいにかけてパウダー状になった時点の土の中の色を抽出しています。
そして国内外の主要な土壌を数多く採集し研究している森林総合研究所 及び農業環境技術研究所所有の「土壌モノリス」(土壌断面標本)からは、土の成り立ちやルーツを伺い知ることができます。

「秘すれば花」という世阿弥のことば導かれ、土中のすべてを「秘土」と名づけました。 土の神秘にめぐりあう「巡礼」のはじまりです。

展示にあたっては、芳村俊一さん、栗田宏一さん (→INAXギャラリー2 展覧会記録 )、森林総合研究所、農業環境技術研究所をはじめ、関係者の皆さまに多大なるご協力をいただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

INAXギャラリー

会場写真
芳村俊一さんとへんど会によるやきもの

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「日本全国の土」制作/栗田宏一 →解説ページ

展示品リスト
 ・・・図版をまじえ展示品を紹介

解説ページ 
 ・・・展示品の詳しい情報

イベント記録 (終了)  大阪 / 名古屋 / 東京
 ・・・要予約制

図録・BOOKLET『秘土巡礼
 ・・・ INAX出版 刊行

関連書フェア記録 (終了)
 ・・・ 東京・INAXブックギャラリーにて (2002.3〜5月)

関連LINK
 ・・・ INAXギャラリー2 / 栗田宏一 展― 土のじかん ― (2002.3/1〜3/27)

日本全国の土


会場写真は大阪と東京会場のものです


巡回展会期
ギャラリー大阪 ギャラリー名古屋 ギャラリー1 (東京)
2001年9月7日(金)〜
11月23日(金)
2001年12月10日(月)〜
2002年2月22日(金)
2002年3月1日(金)〜
5月25日(土)




INAXギャラリー 2001〜2002年 展覧会記録




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