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林丈二的考現学
−屁と富士山−


解説ページ

林丈二略年譜
著述家。イラストレーター。明治文化研究家。路上観察学会会員。
1947年 東京都練馬区に生まれる。
1954年 小学生の頃より絵を描くことが好きで、高学年では学友の趣味を調べるなど調査マニアの片鱗をみせる。
1968年武蔵野美術大学産業デザイン学科入学。カメラを携えた街歩きの楽しさを知る。
1972年 同大学卒業、サンリオ入社。スヌーピーのキャラクター・デザインを担当。
1977年 サンリオ退社、フリーとなる。
1981年 母の死を契機に、マンホールのふたの出版を決意。
1984年 『マンホールのふた(日本篇)』(サイエンティスト社)出版。
1986年 『マンホールの蓋(ヨーロッパ篇)』(サイエンティスト社)出版。
路上観察学会発足、発起人の一人として参加。筑摩書房刊『路上観察学入門』で、初めて長文を寄稿。今和次郎・吉田謙吉編著『考現学採集(モデルノロヂオ)』(復刻版、学陽書房)の巻末に「ホテル考現学(ヨーロッパ篇)」を調査データとともに寄稿。
1988年 『毎日グラフ』で初の連載執筆(〜90年)。
その後、『目玉の散歩ノート』(河出書房新社)、『街を転がる目 玉のように』(筑摩書房)、『路上探偵事務所』(毎日新聞社)、 『イタリア歩けば』(廣済堂出版)、『がらくた道楽』(小学館)、 『ブリュッセルの招き猫/ヨーロッパ旅の絵本』(同文書院)、 『猫はどこ?』(廣済堂出版)、『型録・ちょっと昔の生活雑貨』 『明治がらくた博覧会』(2点とも晶文社)、『西洋アンティーク 絵葉書』(東京堂出版)など著書を多数出版。


マンホールの蓋
林丈二氏が学生時代から気になって、少しずつ写真に撮りため、いつかは本にまとめようとしていたテーマ。母の死をきっかけに一生のあいだに本を一冊は出したいとの思いが強まって出版を決意した。1984年に日本篇を出版したのち、自宅でヨーロッパ篇の写真の映写会を開いたことで人の輪が広がり、路上観察学会が発足した経緯がある。


路上観察学会
トマソンの赤瀬川原平氏、建築探偵団の藤森照信氏、ハリガミ観察の南伸坊氏、マンホールの林丈二氏、松田哲夫氏の5人によって発足。その後、杉浦日向子氏、井上迅氏、荒俣宏氏、谷口英久氏など、メンバーが増え、日本各地の自治体に請われて、公開講座や地元参加者を交えたフィールドワークを行うようになる。これらの成果は『京都おもしろウォッチング』(新潮社)、『路上探検隊 奥の細道をゆく』(宝島社)などにまとめられた。現在では、海外にまでフィールドを広げている。


明治時代の新聞記事を読むこと
林丈二氏が近年来熱中し生涯のお楽しみと意気込んでいる取り組み。2000年の時点で5万項目ほどの新聞記事がパソコンに入力されており、キーワード検索が可能である。明治の新聞記事から集めたデータは、東京江戸博物館で明治初期の銀座通りを再現する模型をつくる時にも威力を発揮した。INAX BOOKLET『林丈二的考現学』に掲載の「たぬき新聞」は、明治時代の新聞記事から林丈二氏のマジックハンドが掴み出した記事を再構成している。


狛犬の後ろ姿
想像上の動物である狛犬には決まった形がなく、とくに尾は何をしても大丈夫とばかりにつくり手も楽しんだに違いなく、抽象的であったり、火炎のようであったり、メレンゲのようにカールしたりと実に多種多様である。 会場で写真展示している狛犬のリストはこちら




関連LINK

日本参道狛犬研究会   http://enjoo.com/komaken/index.html
狛犬ニュース、狛犬分類カタログなど狛犬情報が満載。会員対象に機関誌『狛犬の杜』も発行している

マンホール友の会 http://www6.airnet.ne.jp/manhole/
日本各地のマンホール情報のほか下水道についても詳しく説明されている





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